カイロプラクティックが腰の手術の回避に効果的

仕事中の怪我は怖いですよね。ふとオフィスの床に置いてある、ダンボールの箱を持ち上げようとしてぎっくり腰になってしまい、部下や上司に支えられながら私のクリニックに来られる方がたくさんいます。飲食店を営まれている人などは体が資本ですので、怪我をしてしまったらビジネスに直接影響が出てしまいます。カイロプラクターの私も広義でいう自営のサービス業ですので、医者の不養生にならないように定期的にカイロプラクティックの治療を受けたり、ジムに通って体づくりをしています。皆さんは普段から怪我の予防に努めていますか?

腰の怪我はアメリカの労災の第1位だそうで、それにかかる費用も莫大です。近年の医療インフレにより、腰の怪我の治療にかかる費用は過去六年間で65%も上がりました。もっとも費用がかかるのが手術ですが、手術が腰痛改善に効果的という根拠は乏しいというのが現状のようです。にもかかわらず、腰痛を受ける患者の数は90年代から飛躍的に増えているそうです。

腰に怪我をした1885人の労働者を対象にしたワシントン州の2013年の研究によると、3年以内に9.2%にあたる174人が腰の手術を受けたそうです。その内、怪我のあとに最初に診てもらった医師が外科医の場合、42.7%もの人が手術を受けたそうです。そして、カイロプラクターが第一次医療従事者の場合は、なんと1.5%しか手術をしませんでした。腰を怪我したら整形外科には行かず、まずカイロプラクターに診てもらうのが良いかもしれません。

カイロプラクティックは非常に安全で有効な治療法です。メスで切開する手術や内視鏡手術に比べ、カイロプラクティックは薬も外科的機器も使わず、体が自然に回復する力を100%発揮できる手助けをしてくれます。しっかり訓練を受けたカイロプラクターなら、あなたの腰痛を取り除いてくれるだけでなく、怪我の再発防止の的確なアドバイスをしてくれるでしょう。

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References:

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